まあだだよ

監督・脚本/黒澤明

『百鬼園随筆』などの随筆家・内田百けんとその門下生たちとの心のふれ合いを様々なエピソードで綴るドラマ。

【キャスト】
香川京子 井川比佐志 所ジョージ 油井昌由樹 寺尾聰 小林亜星 日下武史    ほか

【スタッフ】
監督補:本多猪四郎 製作総指揮:徳間康快 木暮剛平 製作:山本洋 入江雄三 
プロデューサー:黒澤久雄 末弘嚴彦 アソシエイト・プロデューサー:飯泉征吉 原作:内田百ケン 
撮影:斎藤孝雄 上田正治 美術:村木与四郎
照明:佐野武治 音楽:池辺晋一郎録音:西崎英雄 編集:黒澤明衣装(デザイン):黒澤和子
製作進行/プロダクション・マネージャー:野上照代
助監督:小泉尭史 スチール:原田大三郎

【あらすじ】
昭和一八年の春。先生は生徒たちへ、作家活動に専念するため、学校を去ることを告げた。生徒たちは『仰げば尊し』を歌い敬愛する先生を送る。退職後に引っ 越した家にも、高山、甘木、桐山、沢村ら門下生たちが遊びにやって来る。といっても皆、中年のいい大人なのだが。ある日、先生の家で還暦の祝宴が開かれ た。先生と奥さん、門下生たちの馬鹿鍋を囲みながらの楽しい会話が弾むが、戦時下のこと、空襲で水をさされてしまう。先生の家は空襲で焼けてしまい、知人 の厚意で貸してもらった、三畳一間の堀建小屋暮らしを余儀なくされる。先生と奥さんは狭いこの小屋で夏、秋、冬、春……三年半を暮らす。昭和二一年の晩 春、門下生たちの画策で第一回『摩阿陀会』が開かれた。元気な先生はなかなか死なない、そこを洒落で死ぬのは『まあだかい?』というわけだ。吉例となって いくビールを飲み乾して先生は『まあだだよ!』と答える。宴会は盛り上がり、混乱の極致である。門下生たちの尽力で新しい家ができた。先生はお礼の申しよ うもないと感謝し、幸せそうである。猫を抱いた奥さんも嬉しそうだ。ある日、先生もお気に入りの猫、ノラがふいに失踪する。以来先生は哀しみにくれる毎日 を過ごす。ノラを捜す周囲の人たちの善意に、先生の胸は感激でいっぱいになった。昭和三七年、晩春。第十七回の『摩阿陀会』。先生の髪は白くなり、門下生 たちは子供や孫を同伴しての出席である。先生は小さな子供たちへ言葉を贈る。『みんな、自分が本当に好きなものを見つけて下さい……』。途中で体調をくず した先生は、門下生に付き添われて家へ帰る。布団の中で眠る先生は、なんだか楽しそうな顔をしている。先生は夢を見ているらしい。

中嶋しゅう
生年月日:1948年4月18日 出身地:東京都 身長:172cm 体重:62kg B:89cm W:76cm H:91cm